就職してから数年経過すると転職を意識し始める方も多いでしょう。
私が新卒で入社した会社でも優秀な同期ほど変化を好み、社内で異動希望を出したり転職して新たなフィールドでチャンスを掴んでいきまた。そういう実例を見ても、優秀なビジネスパーソンは?という問いについては「変化を恐れず、変化に適応できる」事だと感じます。
このご時世、名の知れた大企業でも簡単に倒産に追い込まれる事実を見ても安定というのは幻想に過ぎないという事がわかりますよね。それでは、異動や転職を考え始める前に何を考えればいいのか?経験者、また採用担当者の立場からご紹介したいと思います。
改めて仕事の長期ゴールを考える
さあなたは今の会社に就職して数年経過して日々の仕事を忙しくこなしつつも、やっと仕事がまわり始めた頃と仮定します。
どうしても日々の業務を行っていると近眼的な思考になりがちですよね。例えば、「明日はこのタスクを終えないと」とか「今週末までにクライアントに資料提出しないと」といったところでしょうか。
転職を考える際には長期ゴールを考える事が非常に重要になります。言い換えれば、「自分は今後どういった仕事をやっていきたいのか?」や「今後の仕事で成し遂げたい事は何なのか?」といった事です。
基本的なキャリアの考え方というのは、長期ゴールがあってそれを実現する為に今の仕事があったり転職という手段があります。
例えば、「将来的にCFOになって財務面から企業の成長に貢献したい」という長期ゴールがあったとして、財務経験を積まず営業経験10年となると厳しいですよね。
そのように、転職を考え始める前にまずはじっくりと自分の長期ゴールについて考える事をおすすめします。
転職を考え始めた理由を考える
転職というのは10年前に比べて一般的に行われるようになりました。だからこそ、あなたが転職を考えるようになった理由を明確にしておく事が重要です。
例えば、「今の仕事が大変だから転職したい」「みんな転職しているから」「キャリアアップしたい」などキッカケは様々だと思います。
自分の中でそのキッカケが明確になっていないと転職活動中にも不安を覚え、上手く転職活動が進まないケースもあります。逆にしっかりと意志が固まれば、転職活動中もスムーズに進める事ができるので、まずは転職を考え始めた理由を明確にしましょう。
今までに転職経験のある方に聞いてみるのもありだと思いますので、是非参考にしてみて下さいね。
転職においての優先順位を考える
転職活動を進める上で、非常に重要になってくるのは自分の判断軸の明確化する事です。
例えば、コンサルタントの方がいたとして将来はCEOになりたいとします。ここで、自分の中で優先順位が明確になっていないと年収が高いからという理由でA社を選んでしまうケースがあります。
キャリア的に考えるとやはり選ぶべき業務内容はB社ですが、優先順位が明確になっていないと軸がブレてしまいます。
業務内容、年収、勤務地、休暇の取りやすさ、男女比など優先順位が明確になっていると余計な迷いがなくなり、スムーズにプロセスを進める事ができます。
A社
業務内容:プロジェクト提案におけるアドバイザリー業務や、利益見積もりを行い、必要な損益計算書、貸借対照表及びキャッシュフローを準備といったクライアント契約のサポート業務 また、その他M&Aを含むプロジェクト提案。
年収:900万円
B社
業務内容:
-経営方針やビジョンに基づいた経営戦略の検討起案〜実行
-事業予算計画の策定〜実行、予算管理
-経営戦略に基づく全社的な採用計画の検討
-関連メンバーとの折衝/チームマネジメント
-顧客中心の社内文化の醸成年収:750万円
まとめ
以上、いかがでしたでしょうか?20代であればポテンシャル採用はありますが、30代に突入するとほぼ今まで何をやってきて何ができるのか?という点をシビヤに見られます。その為、会社に頼らずできる事を増やしていくという事が非常に大事になってきますので意識しながら仕事や転職活動を行い、実りあるキャリアを作っていきましょう。