転職活動中の方と話していると「立派なキャリアをつみたい」や「キャリアで成功したい」と考えておられる方が多です。
これはメディアや周囲の影響もあるかもしれませんが、一般的には必死に働く事で理想的なキャリアに近づく事ができると考えられています。
でも、これって本当にそうなのでしょうか?
今回は、経済学教授であるLarry SmithのTEDスピーチを参考にして立派なキャリアについて考えていきたいと思います。
最大の敵は"言い訳"
インターネットやAIの発達もあって、これからそこそこの仕事・キャリアというのはどんどん代替されてなくなっていくという事が予想されています。
そうすると、今後どういった世界になっていくのか?
立派な仕事orストレスが大きくてボロボロになるような仕事しか残らなくなるという世界になります。
実はこの2つの仕事には大きな隔たりがあって、決して一方の延長線上にあるようなキャリアではありません。
例えば、現在の仕事に置き換えてみてもわかるように、営業を10年間やってる人が、いきなりCFOになるという事は現実的ではありませんよね。
本当に良い仕事・キャリアを今後歩みたいと思うのであれば、立派な仕事をする為に動き出す必要があるという事ですね。
興味はある、でも・・・
さて、頭では動き出さないといけないという事は理解しました。
そして、幸運にも「興味がある」事が見つかったとしましょう。
肝心なのは「で、その先は?」という事ですよね。
そこで「できない理由」や「自分は普通だからできない」といったような言い訳が出てくるようになってその先ができなくなってしまいます。
大事なのは「興味」ではなく「行動する情熱」という事ですよね、行動を起こしてこそ初めてキャリアに表れ出すという事です。
この情熱を持って行動する事こそが立派なキャリアを掴む為に必要な事になります。
ここでは、実際にLarry Smithの言葉を見てみましょう。
Do you know what will happen at the end of your long life? Your friends and family will be gathered in the cemetery, and there beside your gravesite will be a tombstone, and inscribed on that tombstone it will say, "Here lies a distinguished engineer, who invented Velcro." But what that tombstone should have said, in an alternative lifetime, what it should have said if it was your highest expression of talent, was, "Here lies the last Nobel Laureate in Physics, who formulated the Grand Unified Field Theory and demonstrated the practicality of warp drive."
あなたが持てる才能を最高のかたちで表現できなければ 『興味』とかいうものに甘んじてしまえば長い人生に幕が下りるとき何が起きるでしょう?お友達や家族が墓地に集まったとき あなたの墓碑に刻まれているだろう言葉は「マジックテープを開発した優れたエンジニア ここに眠る」しかし別の人生であなたがその才能を最高のかたちで発揮していたとしたらそこにはこんな風に刻まれていたはずです「大統一理論を確立しワープ航法の実用性を立証した最後のノーベル物理学賞受賞者 ここに眠る」
子供が生まれた時に・・・
社会人にもなると結婚したり子供が生まれたりすると、なかなか身動きがとれなくなって言い訳をしたくなり「彼らを犠牲にできない」と考えてしまう事もあるかと思います。
たいてい、できない理由の大きな原因はこういった人間関係にあります。
あなたの子供が「なりたいものがある、やりたい事がある」と言ったとしましょう。
例えば、それがマジシャンだとどうでしょうか?
「失敗するかもしれないし、稼ぎも良くないから、もう一度考えてみたらどうかな?」なんて返事してしまうかもしれませんね。
でも子供が食い下がって「でもそれが夢なんだ、それをやるのが夢なんだ」どう返事しましょう?
「いいかい、お父さんにも夢があった、でも・・・」
「『でも』夢はあったけど 追う勇気がなかった」それともこう言いますか?「お父さんにも夢があった でもね お前が生まれちゃったんだよ」
上記はLarry Smithのスピーチでも語られている事ですが、やってない事は言えないですし、子供にキャリアや夢について話そうと思っても説得力に欠けてしまいますよね。
まとめ
立派なキャリアをつかむ為には、それが運やラッキーとといった偶然ではなく情熱を注げる事を見つけて言い訳をせず実行するという事に尽きます。
今の時代はやろうと思えばインターネットもあるので何だってできますよね、大人こそ夢や立派なキャリアを追いかけるべきなのです。
それでは最後は、この名言を皆さんに送って今日は締めくくりたいと思います。
人は歩みをとめたときに、そして挑戦をあきらめたときに年老いていくのだと思います。この道を行けばどうなるものか。あやぶむなかれ。歩まずば道は無し。踏み出せばそのひと足が道となり、そのひと足が道となる。迷わずいけよ、いけばわかるさ。 ~アントニオ猪木~