日本で仕事をしている方の中には「将来は憧れのアメリカで働きたい」という方もいらっしゃると思います。
最近では年に一回行われるH-1Bビザ(就労ビザ)の抽選も倍率が上がって、なかなか取得が難しいというのが現状です。
それでもアメリカで働きたいという方は、J1ビザというインターンシップ研修生用に発行されるビザを利用して一般企業で働く方法があります。
今回はJ1ビザを利用してアメリカで働く方法について考えていきたいと思います。
J1ビザとは?
まず、J1ビザについてですがアメリカ国務省が認定した特定の職種及び業種で研修生として働く事を目的として発行されるビザで、1年〜1年半の期間を有給で働けるというビザになります。
ビジネス・科学・建築・法律・芸術といった業界が対象になりますが、何と言っても実際にアメリカに住みながら有給で働けるという事は、非常に魅力的な選択肢ですね。
J1ビザの特徴を挙げると大きく下記3点になります。
- 1年間通じていつでも申請が可能(1〜3ヶ月ぐらいのプロセス)
- 短大(専門学校を含む)以上の学歴で申請可能
- 他のビザに比べて格段に取得しやすい
J1ビザ求人の探し方とプロセス
実際にアメリカで働きたいと思った際のプロセスですが、基本的には日本で行う一般的な転職活動と同じような流れになりますが、内定獲得後はビザの申請など別途手続きが必要になります。
まずは、転職エージェントへの登録を行う事になりますが、いくつかのアメリカ転職サイトではサービス料をチャージされます。しかしながら、下記の転職エージェントでは無料でサポートを受ける事ができますのでありがたいです。
特に、リクルートエージェントとJACリクルートメントといった大手転職エージェントは、アメリカの仕事探しにも定評がありますのでオススメになります。
キャリアアドバイザーとの面談では、自分のやってきた事と今後やっていきたい事、また「どうしてもアメリカで働きたい」という想いを伝えましょう。
面談後は、実際に求人案件を紹介してもらえるので、本格的に採用プロセスに入っていく事になります。
----------内定前----------
1. 転職エージェントへの登録
2. キャリアドバイザーとの面談
3. 求人案件紹介(非公開求人もあり)
4. 応募
5. 選考(書類選考、スカイプ面接)
6. 内定オファー
----------内定後----------
7. J1ビザ申請&取得(アメリカ大使館で英語の簡易面接もあり)
9. 航空券手配
10. 現地での生活セットアップ
11. 就労開始
しっかり求人を見極める事が重要
J1ビザ求人で多い勤務地はニューヨーク・サンフランシスコ・ロサンゼルス・シアトル・ハワイといったアメリカでも人気の都市になります。
企業によってはJ1ビザで働き始めて、もし働きぶりが良ければH-1Bビザのスポンサーになってもらえるケースもありますが、実際にはハードルが高いのも事実です。
何故なら、J1ビザ取得では企業側の負担はありませんが、H-1Bビザ取得については企業側がスポンサーとなる必要があり、弁護士を雇用して申請書類の準備を行わなければなりません。
これには、企業が数十万円を出費する形になるのでJ1ビザからH-1Bビザの切り替えの難易度が高いのはこういった部分が原因です。
その為、運良くアメリカの企業から内定をもらったとしても、しっかり「今までJ1ビザからH-1Bビザに切り替えた人がいるのか?」「どういった人をH-1Bビザしたのか?」等は事前に確認しておきましょう。
まとめ
海外で働きたいというアツい想いを持つ事は非常に素晴らしい事だと思いますし、せっかくのアツい想いを是非実現していただきたいと思っています。
英語が話せる方も、まだ不十分だと感じている方も、アメリカという世界一のマーケットであり人種のるつぼと言われる国でチャレンジしています。
日本では感じる事のできないダイバーシティを感じる事ができるでしょうし、アメリカで働いた経験は今後の人生に大きなプラスになると思いますので是非頑張って下さい。Good luck!