今、日本では終身雇用と言われていたいわゆる日本的な雇用体系から脱却しようとしていますし、政府でも率先して「働き方革命」が推進していますよね。
これは日本だけに限った事ではなく、例えばアメリカであれば、驚くべき事に既に3人に1人がフリーランスになっており、より流動化した働き方にシフトしていっています。
働き方自体が変わってくると求められるスキルや経験にも変化が出てきますが、その中でも「ハードスキル」と「ソフトスキル」が何より重要とされています。
今回は、そんな「ハードスキル」と「ソフトスキル」の違いや例について考えていきたいと思います。
ハードスキルとは?
一般的に、ハードスキルは勉強や仕事を通じて身につける事ができる知識と言われています。
例えば、プログラミング・会計・財務・マーケティングなどは大学などでもクラスになっていますし、英語を含む外国語も勉強や仕事を通じて習得できますね。
マーケティング業務経験3年・監査法人2年などといった経験もハードスキルを証明するものになります。
また、大学や大学院の学位や資格などもハードスキルに入りますが、有名校出身だったり、弁護士や会計士など難関資格を持っていれば転職市場でハードスキルについて一定の評価を得る事ができます。
ハードスキルの身につけ方としては、自分が携わっている業務の体系的知識を得るという事がオススメです。
例えば、勤務先でマーケティングを担当していたとしても属人的になっている場合が多く、他の企業にいざ転職してみると使えないスキルになってしまっている事があります。
そういった状況を回避する為に、MBAや大学院でマーケティングを学ぶのもいいでしょうし、アカデミックで知識を体系化する事によってどこでも活かせるようになります。
ソフトスキルとは?
一方、ソフトスキルはかなり抽象的で定量的に測る事が難しいスキルとなります。
ソフトスキルの例を挙げてみますが、コミュニケーションスキル・ファシリテーションスキル・問題解決力などが該当しますが、定量的に測定するのは難しいですよね。
こうやった見てみるとソフトスキルは、その人の内面的な良さと考える事ができますね。
ソフトスキルの身につけ方としては、勉強や仕事以外でも実に様々な方法があります。
例えば、スポーツやNGOなどに参加してリーダー役を引き受ければ、リーダーシップやチームワークを学ぶ事ができるでしょうし、地域コミュニティに参加してチームで「どうやって街をより良くしていくか?」といった課題に取り組めば、問題解決力も鍛える事ができます。
タイヤの両輪と思って鍛えるべし
一般的には、ハードスキルは基礎能力・ソフトスキルは応用能力と言われています。
その為、ハードスキルを一定レベルまで高めた上で、やっとその上にあるソフトスキルが活きてくるという感じになります。
例えば、転職活動のシーンを考えてみましょう。
自分はソフトスキルに自信があるからといって面接官にアピールしようとしてもかなり抽象的になってしまい相手に伝える事が難しいです。
しかしながら、ハードスキルでしっかりアピールできた上に、尚且つ+αとしてソフトスキルをアピールできれば裏付けがあるとして面接官への説得力が増します。
この例を見ても、ハードスキルを第一に鍛えながらソフトスキルも合わせて強化していくという事が必要になるわけですね。
まとめ
働き方が多様化して、更に流動化していく世の中で生き残っていく為には、一企業の中だけで使えるスキルよりもどこでも使えるハードスキル×ソフトスキルを重視して身につけていく必要性があります。
特にハードスキルについては、勉強や仕事の中で自らの努力でやればやった分だけ効果が感じられるでしょうし、転職活動においても大きなアピール要素になりますので、持っていて損はありません。
是非、ハードスキル×ソフトスキルを鍛えて、今後の更なる転職市場の流動化に備えましょう。Good luck!