キャリアや転職を考える上で、「年収アップを目指したい」という方は多いと思います。
もちろん仕事のやりがいは重要ですが、やはりモチベーションの一助となる金銭面も満足いく額を稼ぎたいものですね。では、いわゆる一般的な平均年収を超えて年収アップする為に必要な事は何か?
今回は、年収アップを視野に入れたキャリア構築のポイントについて見ていきたいと思います。
スキルの掛け算でレアな存在になる
一般的に年収を決めるのは、転職市場の需要と供給のバランスと言われています。簡単に言えば、「このスキルを持った人材を採用したい」という企業の数と「そのスキルを持っている」という候補者の数で決まってくるという事です。
例えば、最近であればアメリカのIT業界を見てみるとわかりやすいです。企業からすると優秀なソフトウェアエンジニアには年収1,000万円を提示しても採用したいと思う企業が多くありますが、現状では圧倒的に候補者側が不足しています。その結果、企業側がライバル企業よりも良い条件を提示して、どんどん提示年収が高くなって今では年収1,500万円提示するIT企業もあります。
上記の例は極端ですが、その他の職業でもできる得意技を増やして「レアな人材」を目指す事で市場での価値を高める事ができます。例えば、営業の方であれば実は会計も強いとか、コンサルの方であれば実は事業会社で事業開発もできるとか、スキルを掛け合わせる事で年収アップを狙う事ができます。
管理職に必要なマネジメント能力を磨く
企業という組織の中で考えるとスタッフやシニアメンバーより、マネジメント層の方が年収が高いのは一般的ですよね。
現場ではスタッフやシニアが頑張っているという声もありますが、マネジメント層になるとチームマネジメントと責任を負う判断業務を要求されるようになり、その対価として年収に反映されてきます。
マネジメント層になるにはもちろんプレーヤーとしてのスキルを持っている前提ではありますが、積極的にマネジメント経験を積んでいく事で社内の昇進や転職においての年収アップの材料になります。
また、日本では現場レベルのスタッフは世界でもトップレベルと言われていますが、優秀なマネジメント層はかなり不足しているのが現状ですので、マネジメント能力を磨く事で年収アップに繋げる事ができます。
利益率の高い業界に身を置く
改めて、従業員に払われる給料はどこからやってくるのか?という事を考えてみますと「企業の儲け=利益」からという事になります。利益は、「利益=売上-費用」で求める事ができますから、売上を上げるか費用を下げて利益を最大化する事によって従業員にまわせる分が増えるわけですね。
そう考えた時に、そもそも利益率の高い商品を売れば広告費などの費用をかけたとしても利益が残りやすくなります。この最たる例がソフトウェアを販売しているIT企業で、その利益率は50%を超えると言われています。
いくら優秀でも利益率の低い業界であれば年収アップを望む事は難しい現実もありますが、利益率の高い業界であれば年収アップは十分に可能です。業界の平均年収は会社四季報やインターネットの記事でもありますので、参考にしましょう。
まとめ
一般的に言われている平均年収を超えて年収アップを目指すというのは、正しい知識と正しい方向への努力が必要となってきます。現状自分の立ち位置を理解した上で、転職市場での評価として転職エージェントに相談する事で今後何を身につけていくべきかという事が明確になるでしょう。
ただ単に、現状の仕事にしっかり取り組めば自ずと年収アップの道が拓けるという方がいますが、かなり難しいチャレンジになりますので世間に惑わされずしっかり自分でキャリアをデザインしていく必要がある事を頭に入れておきましょう。
是非、良い条件でガツガツ活躍される事を期待しています。