最近では、大企業からベンチャー(スタートアップ)へ転職される方が増えてきました。
もっとハンズオンでエキサイティングな仕事がしたいというのが大きな理由になっていますね。では、実際に大企業からベンチャー(スタートアップ)へ転職を考え始めた際に事前に知っておいた方は何でしょうか?
今回は、大企業出身者がベンチャー(スタートアップ)への転職前に認識しておくべき事について見ていきたいと思います。
企業ブランドではなく個人一人ひとりが重要
ベンチャー(スタートアップ)の定義について今回は資金調達しながら5〜10年ぐらいでIPOを目指す未公開企業と仮定します。シード→アーリー→ミドル→レイターというようにステージがあって社内の状況はかなり変わるので本来は分けるべきですが、今回はまとめてベンチャー(スタートアップ)という括りで見ていきます。
定義を理解したところで、各ポイントを見ていきましょう。
まずは、大企業からベンチャー(スタートアップ)にいくと会社のブランド力がなくなりますので、個人として何ができるかという事がより重要になってきます。
例えば、大企業であれば会社名を言えば簡単にアポイントメントをとれていたものも、会社名を言っても誰も知らないのでアポイントメントさえなかなかもとりにくくなります。
また、ベンチャー(スタートアップ)では、常にリソースが不足しがちなので「こんな事も自分でやらなきゃいけないの?」と思う事もあるかもしれません。ただ、そういった環境にも飛び込んでくるメンバーなので、イキイキしていて人間的にも面白い人材が集まっています。
研修についても、大企業では社内研修が用意されていますが、ベンチャー(スタートアップ)であれば基本的には業務内で学びながら進めていく事になります。なので、自分で学びながら適応していく能力が求められます。大企業は万遍なく丸い人材、ベンチャー(スタートアップ)は各分野で尖った人材が多いような印象を受けるかもしれません。
どんどん失敗していいから高速でPDCAを回す
大企業であれば多くのステークホルダーがいるので、一度プロジェクトをローンチするのも非常に苦労します。一方、ベンチャー(スタートアップ)であれば失敗が前提としてあるので、どうやって改善して良いものにしていくかというスピードの方が重要になります。
かつてはベンチャー(スタートアップ)だったフェイスブック(Facebook)ですが、創業期にマークザッカーバーグがプロダクトはある程度の完成度でとにかく出して、もしクレームが来たら素直に誤って後から改善すればいいという事を言ってるのを見ても、その違いがわかるかと思います。
こういった考え方や姿勢は、かなり大企業とベンチャー(スタートアップ)では違うので、予め認識しておきましょう。
大企業:欠陥があるとお客様からクレームを受けるので100%の完成度でローンチしよう。
ベンチャー(スタートアップ):60%の完成度一度出して、フィードバックもらいながら改善していこう。
常に柔軟であるべき
ベンチャー(スタートアップ)では、常に何が起こるかわかりません。明日からいきなり経験のない部署を兼務するかもしれませんし、倒産する可能性だってあります。
その為、自分はこれしかできないという思考ではなく、「何でもチャレンジする」という柔軟性が大事になってきます。例えば、今までは大企業で企画業務をやっていたのに、ベンチャー(スタートアップ)に転職してからリソース不足で経理サポートも兼務するようになったというケースお実際にあります。
そういう何が起こるかわからないのをポジティブに楽しめる方は非常に合っている環境だと思いますし、資金調達もしてIPOを狙っているベンチャー(スタートアップ)には本来そういう人材が働いているべきだと感じます。
まとめ
キャリアの観点から、大企業からベンチャー(スタートアップ)の転職はどうかと思われる方もいるかもしれません。結果から言うと、最近では大企業とベンチャー(スタートアップ)を両方知っている人材のニーズが非常に高まってきています。ベンチャー(スタートアップ)を一度経験してしまうとエキサイティングで大企業のような年功序列のある古い組織には戻りたくないという方が多いの事実ですが。
数年前までは、ベンチャー(スタートアップ)にいくと大企業には戻れないという話もありましたが、今は逆にそのチャレンジが評価されるようになってきましたので、この流れは今後も加速していいくと思います。
もし、ベンチャー(スタートアップ)にチャレンジしてみようかなと考えている大企業勤務者の方に是非参考になればと思います。