働き始めて数年経つと、社内で部下を持つようになったり、プロジェクトリーダーに抜擢されたりする事があると思います。
しかしながら、プレーヤーとしては優秀だった人でも、いざマネジメントの立場になると全くといっていい程能力を発揮できなくなってしまう事があります。
これはサッカーも同じで、いわば「良い選手=良い監督」になれるわけではないという事ですね。
では、優秀な上司になるためには何を心掛けていけばいいでしょうか?普段どうやって部下と接していけばいいでしょうか?今回は私の経験から良い上司が心掛けている事について考えていきたいと思います。
部下の希望とマネジメント方針が明確
良い上司は部下の希望をしっかり把握・尊重して、できるだけ部下の意向に沿ったキャリアをプッシュしようと試みますが、ダメな上司は部下とコミュニケーションがとれておらず、部下の事をよくわかっていないので信頼関係が築けていません。
特に良い上司は、部下の力を発揮させる最大の方法は何か?を考えていて、モチベーションの源泉を把握しています。
ただ単に「これやって」というコミュニケーションばかりとっている関係は何もグリップがないですが、モチベーションの厳選が把握していれば部下も頑張れるでしょう。
また、仕事上だけの希薄な関係になってしまうと、いざとなった時にも脆さを露呈してしまいボロが出てきます。
マネジメントスタイルにについても、良い上司は自分のマネジメント方針についてしっかり考えており、決して「自分がそうやって育てられたから」という逃げの発言に終始しません。
部下からしても上司に「自分がそうやって育てられたから」と言われても腹落ちしませんし、少しづつ溝が生まれていく原因にもなるのでしっかり自分のマネジメントスタイルを考えるようにしましょう。
ただ単に仕事を丸投げしない
良い上司かダメな上司かは仕事の依頼の仕方によっても大きな差が出てきます。
良い上司は、何をやって欲しいかだけではなく、この仕事の意味合いや目的もしっかり伝えようとします。
ダメな上司はただ単に自分のやって欲しい事を「このタスクをいついつまでに仕上げて」という風に丸投げしようとします。
こうやって丸投げする習慣がついていると、部下も言われた事だけをやろうとして一向に生産性も上がりませんし、スキルも伸びていかないので将来的に自分の首を締める事になります。
仕事を丸投げすれば部下が育つと言われている方もいますが、それとは全く意味合いが異なりますので注意が必要です。
効果的な怒り方を知っている
良い上司とダメな上司は、怒り方においても違いがあります。
良い上司は怒る時こそ繊細に考えていて、会議室やクローズドなスペースなど場所も選ぼうとします。
しかしながら、ダメな上司はデスク周り等の公の場でも平気で怒りをあらわにするので、全くデリカシーがなく、怒られた部下もモチベーションが下がります。
また、その際のコミュニケーションにも良い上司とダメな上司には違いがあって、良い上司は「どうやったら改善できると思う?」と声を掛けて未来に向けて話をしようとします。
しかしながら、ダメな上司は「なんでそんな事やったんだ?」と原因追求の声掛けしかできず、結局部下からは「ちょっと焦ってしまいまして・・・」や「すみません・・・」といったマイナスな返事しか返ってこない場合が多いです。
上記のような愚問をする上司の光景はたまに見掛けるかと思いますが、「どうやったら改善できると思う?」と部下と一緒に改善策を探していった方がよっぽど今後の生産性向上に繋がりますよね。
まとめ
今日本に足りない人材のは、優秀なリーダーやマネジメント層と言われていて、これは圧倒的に海外と比べても顕著な差となっています。
だからこそ、これからリーダーやマネジメント層になられる人はしっかりと自分なりの上司像というのを日々考えながら仕事に励んで、まずは「自分がそうやって育てられたから」という自分の経験則から脱却する事が良い上司への第一歩だと思います。
是非、良いチームメンバーと仕事ができるよう自ら環境を整えていきましょう。Good luck!