前回は、私がアメリカ勤務になって一日目で感じた3つの事をお話しました。
今回は、その後二日目から始まった社内のグループ研修についてです。
このグループ研修は、30名ぐらいのクラスで10日間プロジェクトのシュミレーションをやったり、テーブルごとに分かれてディスカッションしてプレゼンしたりするものです。
また、このグループ研修が純ドメであるが故にかなり厳しいものだったので、そのあたりについて触れていきたいと思います。
講師が・・・
研修の数日前にメールで、今回は2名の講師が担当にアサインされる旨の連絡がありました。
何とかバリューを出そうと意気込んでいたのですが、初っ端から出鼻をくじかれる事になります。
実際にクラスが始まってみて驚いた事に、講師のうち一人はアメリカ出身だったんですが、もう一人はイギリスから出向で来てるいわゆるブリティッシュイングリッシュ訛りの持ち主だったという事。
今まで英語学習してきた仲で、なかなかブリティッシュイングリッシュを聞く機会なんてなかったし、アクセントが違うので何を言っているか全然聞けないんですよね。
クラスが始まった時は、さすがにあと10日間どう過ごそうかと絶望感を感じていましたが、不思議な事に精神的に追い込まれながらもずっとブリティッシュイングリッシュを聞いてると耳が慣れてくるんでです。
こういう実体験を省みても、やっぱり何事も上達を早めるにはいかにそれを使わなければいけない環境に身を置くかだと感じた出来事となりました。
グループワークがキツい
グループ研修は、一つの円テーブルあたり6〜8人に分かれて始まりました。
日本とは違って、アメリカでは研修というと自分たちで意見を出し合ったり、実際にグループプロジェクトで手を動かすような形式が多いんですね。
なので、当然アメリカで生まれ育ったネイティブメンバーに囲まれた中でバリューを出すことを求められます。
私が参加した研修では、提示されたシナリオを読んでグループで意見をまとめるという類のグループワークがあったのですが、私が半分ぐらいシナリオを読み終わったぐらいから、どんどん意見が飛び交っていました。
やっぱりリーディングでもハンデを感じる事が多くて、なかなか日本にいると味わう事がない経験になりました。
今回は幸いにも、研修で使うマテリアルが部分的に事前共有されていたので、前日にガッツリ読み込んで意見をまとめ、ピンポイントで発言する事で対応しましたが、ネイティブと比べるとまだまだ頑張らないとなと感じるキッカケになりました。
ランチの時間が一番大変という真実
今回は、10日間のグループ研修という事でその間ずっと同僚と行動をともにする事になります。
そういう状況に実際に身を置いてみて、一番大変だと感じたのがランチの時間でした。
私以外は全員アメリカで生まれ育った同僚ばかりなので何気ないトピックでも意思疎通ができますが、私は20年以上日本で育ったのもあってちょっと地元ネタなんて出てこようもんなら全くついていけなくなりました。
この時に、英語をもちろん勉強して話せるようになる事は大事なんですが、本当に現地の人を理解する為には、文化的背景や現地の人の趣味嗜好まで含めた総合的な理解が必要なんだなと痛感しました。
まとめ
実際にアメリカで働き始めてみると、今まで気づかなかった壁にぶち当たる事になります。
ただ英語を話せるようになりたいのであれば、日本にいても学べる事はたくさんありますが、実際に深く学んでいきたいのであればやっぱり現地で住んでみたり一緒に働いてみたりする事が重要だと改めて感じます。
こういった事は、例えインターネットが普及して様々な情報が簡単に手に入ったとしてもなかなか理解する事ができませんし、年齢は早ければ早い方がいいです。
また、実際に海外でマイノリティとして働いてみると、例えば日本に帰国して働き始めても、同じような状況にいる外国人の同僚にも、どうやってサポートしてあげたらいいかとか、何をやってあげれば役に立てるか、というのが身を持って学ぶ事ができるので、非常に良い経験になります。
また、仕事の様子等についてはアップしていきたいと思いますのでお楽しみに!
Good luck!