ビジネスパーソンがキャリアアップする為に押さえておきたいスキルとは何でしょうか?ここのでスキルとは、もちろん自分が携わっている仕事の知識+αという意味を指します。
数年前に大前研一さんが、ビジネスパーソン必須の三種の神器という話をしていて話題になりました。
- IT
- 会計
- 英語
個人的には非常に的を得ていると感じていて、どんなスキルを身につけていいかわからないという方は、キャリアアップする為にまずは上記の3つを押さえにいく事をオススメしています。
それでは、もう少しそれぞれについて詳しく見ていきましょう。
効率100倍を実現するITの破壊力
まず、一つ目はITです。
これは人によって考え方が違うのですが、多くの方は「ITと言えばプログラミングでしょ!」と安易に考えてしまいがちです。
個人的にはプログラミングというのはあくまで作る為の言語なので、インドや中国といった低単価のオフショアマーケットが更に拡大していくと今後報酬の低下が起こると考えています。
プログラミングで自分で作りたいものを作れるという事はもちろん素敵なのですが、それよりもITの得意な事や苦手な事など、設計や概念について学ぶ方がビジネスパーソンには役立つと考えています。
ある程度ITの全体像がわかってくるとソフトウェアエンジニアとも会話ができるようになってきますし「ここのコードが・・・」という各論の議論は得意な人に任せる方が得策です。
ある有名なベンチャーCEOも起業家の先輩から「お前は経営をしたいのかコードを書きたいのかどっちなんだ?」という事を言われてハッとした事もあるようですので安易にプログラミングという事は避けましょう。
数字は世界共通言語
二つ目は、会計です。
個人的には会計が一番重要なスキルだと考えていているのですが、それは会社やビジネスの動きは全て数字で評価されているからです。
例えば、営業マンであっても人件費や広告費を入れた収益性まで見て提案できると更に説得力が増しますし、デザイナーであってもコスト感覚があると部門間でもコミュニケーションがとりやすくて頼られる存在になる事ができるでしょう。
また、管理職であれば売掛金を早く回収して買掛金は遅くすればキャッシュフローは改善でき、それだけで会社にメリットをもたらす事もできるようになります。
数字は世界共通の言語なので、海外で会計士など会計や財務に長けている人が重宝される理由もここからきています。
幸いな事に上場企業であれば四半期ごとに財務諸表がサイトにアップされていますので、勉強がてら見てみる事をオススメします。名前だけざっくり知っている企業でも、実際に財務諸表を読んでみると新たなビジネスの側面を知る事ができて非常に面白いです。
英語は唯一のグローバル言語
最後は、英語です。
英語について、日本ではまだまだ苦手意識を持っている方は多いですし、できるとそれだけでチャンスも増えてくるのは事実です。
私の周りにも英語が苦手な友人がいますが「仕事はできる自信はあるのにグローバル案件にはアサインされにくいし、グローバル案件に携わっている同僚は自分より給料が上がるスピードが早い」と嘆いていました。
今後、日本のマーケットが縮小する中で間違いなく海外という選択肢は視野に入ってきますし、市場規模で見ても国内とはケタ違いに大きいです。
そこで活躍する為には、最低限英語を話せなくては戦っていけません。
AIが進歩して英語を勉強する必要性がなくなるという方がいますが、少なくともこの先数十年ぐらいはそう簡単には実現されないでしょう。
AIの進歩を願うよりも今から身につけた方がよっぽどリターンは大きいと思いますし、英語学習を開始するのは思い立った時が吉日です。
まとめ
「IT」「会計」「英語」というのは当たり前そうに見えますが、これらですら満足に扱えていない社会人の方が多い現状があります。
転職の際にも「IT」「会計」「英語」のベースが備わっている事で、特に20代だとポテンシャルを評価してもらえる事が多いですし、30代でも自分の専門領域+αでこういった三種の神器を兼ね備えていれば大きなアドバンテージになるでしょう。
何のスキルを身につければいいかわからないという方は、まずビジネスパーソンの三種の神器から始めてみてはいかかでしょうか。Good luck!