世間では英語が必要か否かの議論がありますが、キャリアアップの為に英語は習得するべきでしょうか?
一部では、Google翻訳などテクノロジーの進歩が将来的に言語の壁を取り払ってくれるという声もあって、英語不要論なるものが拡散されていますが今後どうなっていくのでしょうか?
今回は、20〜30代のキャリアアップを目指す社会人に向けた私の考えや経験をシェアしたいと思います。
現状で英語を使う仕事の比率から考える
日本で英語を使ったり、海外とやりとりする仕事というは実際に多いと思いますか?実は、日本では約10%程度の方々が何らか日本語以外の言語を使って仕事をしていると言われています。
この現実から考えると、ほとんどの方は現状では英語ができないからといって困っているというケースは少ないと言えますね。それでも、焦っている方が多いというある種の焦燥感は、メディアや英会話教室の広告の影響でしょう。
では、どんな人が英語を習得するべきか?私は、10%に入っている・または入りたい・キャリアアップしたい・収入upしたいと考える方が英語を使えるようになるだと考えています。
英語の前に日本語を学べという人がいるけれど・・・
英語を習得する一番のメリットは何でしょうか?それは、単純に仕事ができる相手が増えて利益に繋がるという事ですね。
考えれば単純ですが、給料というのは企業の儲け(利益)から決まります。例えば同じ営業という職種でも、保険と製造業では給料には大きな差があって、一般的には利益率の高い保険営業の方が給料も高いとされています。
では、企業の儲け(利益)を増やす為にはどうすればいいか?ですが、二つの方法があります。
-売上を伸ばす
-コストを下げる
売上を伸ばすという観点から考えると飽和状態の国内市場から海外市場へ目を向けるというのは一般的な流れですよね。そうなると、日本語以外でのやりとりというのがどうしても求められてきますし、経費削減が言われている中で通訳を雇うのは非常に厳しい状況です。
英語ができるか否かが仕事格差を生んでいく
私は元々海外とやりとりがあるような企業に勤務していましたので、英語ができる社員とできない社員の両キャリアを見てきました。
幸い国内案件は安定してあったのですが、同時に英語を必要とする海外案件は年々増えていました。そんな状況で何が起こったか?仕事ができる日本語しかできない上司よりも英語ができる一般的な部下をどんどん海外案件にアサインされていったという事です。
もう少し具体的に言うと、国内案件でのカウンターパートは部長やマネージャーレベルで社内を納得させる為の資料作りのような業務もある一方、本気で海外展開を考えているような企業の海外案件はCEOやCFOが直接指揮を執るので、経営陣がカウンターパートになります。
そうすると、部下の仕事が相手はCEOやCFOといった経営陣なので当然求めれるレベルも高く、それに答えるべくメキメキと力をつけていきました。
数年後には、部下だった社員の給料が上司を逆転するようになって、当然のように良い条件でヘッドハンティングされる回数も増えていきました。
まとめ
個人的には英語ができると非常にオポチュニティが広がると考えていて、Google翻訳が進歩して英語が必要なくなる時代というのはまだまだ先だと思っています。
Google翻訳が進歩する度に、英語を使えない方が中心になって「もう英語ができる必要はなく中身が大事だ」と発言されますが、英語に触れた回数が少ない方の意見は参考にならないので無視して、キャリアアップしたい・収入アップを狙いたいという方にはしっかり英語を使えるように時間を割きましょう。
今後、更にチャレンジングな仕事をできるよう一緒に頑張っていきましょうね。