転職活動を成功させる為に、タイミングというのは非常に重要になります。これは当たり前の話で、企業の採用意欲が高い時に転職活動を行えば内定の確率が上がるというものですね。
内定をもらえるかは応募者のスキルだけでなく、転職活動時期によっても大きく左右されますのでしっかりベストな時期を押さえて転職活動の準備を始めましょう。
求人数は景気によって左右される
転職活動を成功させたいと考えている場合は、求人数は景気によって左右されるという事を覚えておきましょう。単純に言えば景気が良ければ、事業拡大→人手不足→積極採用を実施します。それとは逆に景気が悪ければ、事業縮小→人余り→消極採用になります。
景気によって求人数が左右された最も良い例で言うと、空前の転職好景気だった2007年とウソのように一気に冷え込んだ2008年のリーマンショック後の転職市場の対比でしょう。
2007年は高待遇オファーも多々あって、優秀な人材はどんどん転職して要職を掴んでいきました。しかしながら、リーマンショック後は様々な企業が一気に消極採用になり、転職市場では引っ張りだこと言われていた世界トップMBAの学生でさえもなかなか転職先を見つけにくくなりました。
実際に、この時にある世界トップMBAの学生が「転職先がないから自分で事業を立ち上げる」と言って後にIPOを成功させて話題になった例もありましたが、こういったケースはほんの一握りと言えるでしょう。
求人数は景気によって左右されるというのを頭に入れて転職のタイミングを考えましょう。
事業年度の変わり目が狙い目
一般的に、企業の採用意欲が高い時期というのは4月の新年度を迎える前の2〜3月、10月の下半期がスタートする前の8〜9月と言われています。この時期には、社内体制を整える為に企業のHRが採用活動のプランニングを行い、通常ではなかなか見れないような求人も公開される可能性が高くなってきます。
多くの転職希望者も当然この時期を狙って転職活動を始めますので、事前にしっかり準備して転職活動に臨む事が重要となります。
あえて時期をずらして穴場を狙うのもあり
先程、4月の新年度に向けて社内体制を整える目的で2〜3月に採用活動が活発になるとお伝えしました。実際に企業を見てみると、実はこの時期は内定を出して中途入社してくる方もいますが、当然退職される方もいますよね。その為、人手が足りてない部署や退職者がいて空いているポジションについては、社内の状況を見ながら4〜5月のタイミングで補てんしようと採用活動は積極的になるケースがあります。
このフレーズでは、企業のHRも優秀な人材を何とか採用して空いているポジションを埋めようと、スキルや適性やもちろんですが、タイミングを重視して通常のプロセスよりも早く選考が進める場合もありますので思いの外早く内定が出たという話もよくあります。
まとめ
以上いかがでしたでしょうか?上記でもお伝えした通り、転職活動においては必要なスキルに加えて、タイミングや時期を読む力というのが非常に重要な事がおわかりいただけたかと思います。
このタイミングや時期を読むというのは一人ではなかなか難しいので、転職エージェントを利用しながら転職市場の状況を把握するのがオススメです。特に、希望するポジションの求人数が全体的に少ない場合は、定期的に転職エージェントから情報をもらいつつ、希望の求人情報がリリースされたタイミングで迅速に応募してプロセスを進めていく姿勢が必要になります。
このように、社会人の転職活動は受け身ではなく積極的に情報を掴みにいく姿勢がポイントで、逆に言うとしっかり準備すれば希望のポジションで内定をもらえる可能性を高める事は十分に可能です。
是非、有意義な転職活動を行って魅力的な企業から良いオファーをもらえるよう応援しています。