たまに転職活動中の人と話をしていると「転職人気企業ランキングが〜」話すのを耳にする事があります。
個人的には、こういった事を口にする人ほど転職活動が上手くいっておらず、内定をとれていないケースが多いと感じます。
それはなぜなのか?
今回は、転職人気企業ランキングについて考えていきたいと思います。
企業名で選ぶと失敗する
ちょっと話は変わりますが、最近転職活動とお金ってすごく似た側面があると感じる事があります。
それはなぜか?
例えば、社会人として働いていると、仕事自体は上司や同僚から教えてもらってできるようになりますが、転職活動についてはちゃんと教えてもらう機会がなくて、多くの人が知識がないままなんとなく転職活動をしているケースが多く見受けられます。
そういう事って、お金の話にも言える事で日本だと「お金の話や稼ぐ事はタブー」みたいな風習がまだ残っていたりしますよね。
その結果、みんなお金のリテラシーが上がらなくて投資ができないので「個人資産1,600兆円が眠っている」と言われたり、投資したとしても的外れな投資になってしまったりするわけですね。
これは、転職活動のリテラシーが上がらない事で「転職人気企業ランキング」なるものが注目されるのと非常に似ていると感じます。
この「転職人気企業ランキング」に注目している人ほど、転職活動で苦戦しているように思います。
新卒にも言える事ですが「トヨタで働きたい」とか「総合商社で働きたい」とか言っていても結局何がしたいのか明確になっておらず、面接官にキャリアについて考えてない事が一瞬でバレてしまうわけですね。
集計元によって変わる
「転職人気企業ランキング」のような記事を参考にしてはいけない理由として、集計元によって全く結果が異なるという事が挙げられます。
下記で例を見てみますが、DODAとVorkersのランキングを見てもわかるように、必ずしも転職人気企業と働きがいのある企業というのは一致しませんし、結局のところ集計層がどこなのかによって変わります。
転職情報サイト「DODA(デューダ)」を運営するパーソルキャリア(旧インテリジェンス、東京・千代田)は、6月に「DODA転職人気企業ランキング2017」を発表した。回答者は、22~59歳までの正社員5031人だ。転職したい企業の1位になったのはトヨタ自動車、2位がグーグル日本法人、3位がソニーだった。過去5年間の結果を見てみると、若干の順位変動はあるものの、この3社が不動のベスト3となっている。
サイトを運営するヴォーカーズ(東京・渋谷)は毎年、集まった口コミから総合的に評価した「働きがいのある会社」を発表している。2017年では、1位がプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン、2位にセールスフォース・ドットコム、3位にリクルートマネジメントソリューションズ、4位にグーグルと続き、ベスト10に外資系企業が6社並んだ。IT関連企業は4社だった。
やりたい事にフォーカスする
結局は、「入りたい企業」とか「働きたい企業」で選んでしまうと長続きしませんし、会社の業績にも左右されてしまう事になります。
そういったリスクを避ける為にも、「長期的にやりたい事を見つける事にフォーカスする」という事が重要になってきます。
この「やりたい事を見つける」という事が難しいわけですが、ジョシュ・カウフマンが言うところの「たいていのことは20時間で習得できる」でどんどん短期にチャレンジしてフィット感を見ていけばいいと思います。
「転職人気企業に入りたい」と目的ありきで考えてしまうと、志望動機で企業を褒めてしまったりと企業が採用したい人物像からは乖離が生まれてきてしまいます。
この事については、「受かる志望動機の作り方について」で書いていますので参考にして下さいね。
-
【転職活動を成功させる】受かる志望動機と一瞬で落ちる志望動機を考えてみる
転職活動を進める上で志望動機を考えるステップで苦労されている方が多く見受けられます。 その気持はすごくわかります。 その理由は後ほど書くとして、果たして企業側が採用したいと思える志望動機というのはどう ...
まとめ
「転職人気企業ランキング」を参考にして転職活動を進めしまった結果、転職リテラシーが足りずに惨敗したという方も多くいます。
是非、無料で転職活動のサポートを受けられる転職エージェントに相談しながら有意義な転職活動を行いましょう。
企業名やランキングに固執するよりも、自分がやりたい事にフォーカスして転職活動を進めた方が、確実に内定をもらえる確率も高まってきますので頑張りましょう。
Good luck!
-
【オススメの転職エージェントを徹底比較】評判の良い・悪いを把握して転職活動を成功させる
転職活動をいざ始めようと、まず悩むのが「どの転職エージェントを利用すればいいのか?」という事ですね。 転職エージェントは転職サイトと違って専任のキャリアアドバイザーをつけてくれますので、担当者との相性 ...